人が動くイベントには理由がある。成果を生み出す3つの設計
「イベントを成功させたい。でも、何から考えればいいのだろう?」
会場探しや集客、コンテンツづくり、当日の運営など、イベント担当者が考えることは多くあります。その中で、いつの間にか本来の目的を見失ってしまうこともあります。
成果につながるイベントには、共通する設計があります。
この記事では、目的・体験・行動の3つに分けて、成果から逆算するイベントづくりの考え方をご紹介します。
目次
まず「何を成果とするか」を決める ― 目的・ゴール設計
イベントの開催が決まると、
「何人集めよう?」
「会場はどこにする?」
「どんな内容にしよう?」
と、具体的な準備から考えたくなります。
しかし、その前に決めたいのが、「このイベントが終わったとき、どうなっていたら成功と言えるのか?」です。
たとえば、同じ商品紹介セミナーでも、
- まだ自社を知らない人に知ってもらいたい
- 商品への理解を深めてもらいたい
- 興味を持った人に個別相談へ進んでもらいたい
認知が目的なら、まず興味を持ってもらえるテーマや分かりやすい説明が必要です。
一方、個別相談につなげたいなら、具体的な活用事例や疑問を解消できる時間を用意する必要があります。
つまり、目的・ゴールが決まれば、イベントで何をするべきかも見えてきます。
ここで注意したいのが、「参加者100人」「満足度90%」といった数字だけをゴールにしないことです。
数字は大切ですが、その先の、「参加者にどうなってほしいのか」まで考えることが重要です。
たとえば、
「100人に参加してもらい、その中でサービスに興味を持つ人を増やしたい」
「理解を深めてもらい、個別相談につなげたい」
と決めておけば、企画の方向性は明確になります。
まずは、「このイベントが終わったとき、どんな状態になっていたら成功だろう?」と考えることから始めてみましょう。
「何を伝えるか」だけでなく「どう感じてもらうか」を考える ― 体験設計
目的が決まったら、次に考えたいのが、参加者にどんな気持ちになってほしいかです。
イベントでは、
「商品の魅力を伝えたい」
「会社について知ってほしい」
と、主催者側が伝えたい情報から考えがちです。
しかし、情報を伝えただけでは、参加者の記憶や行動につながらないこともあります。
たとえば新商品の発表イベントで、機能を詳しく説明するだけでは、数日後には内容を忘れてしまうかもしれません。
一方で、実際に商品を試したり、開発担当者から直接話を聞いたりして、「自分の仕事でも使えそう」と感じた体験は、記憶に残りやすくなります。
大切なのは、「何を伝えたか」だけでなく、「参加者の感情がどう動いたか」まで考えることです。
商品に興味を持ってほしいなら、「機能を説明する」だけでなく、活用事例やデモを通して、自分の仕事に置き換えて考えてもらう。
会社への共感を深めたいなら、会社紹介のスライドだけでなく、社員の言葉や実際のエピソードに触れてもらう。
「面白そう」「もっと知りたい」「信頼できそう」といった感情が、次の行動を生むきっかけになります。
企画に迷ったら、「イベントが終わったとき、参加者にどんな気持ちで帰ってほしいか?」を考えてみてください。
その気持ちから逆算して、内容や空間、演出、コミュニケーションを考える。
これが、参加者の心を動かす体験設計です。
イベント後の「次の一歩」までつくる ― 行動・フォロー設計
イベントが終わり、「楽しかった」「勉強になった」という声をもらえても、それだけで成果につながるとは限りません。
大切なのは、参加者がそのあと何をするかです。
イベントで興味を持っても、次に何をすればよいか分からなければ、その関心は薄れてしまいます。
だからこそ、企画段階から、「イベント後、参加者に何をしてほしいか」まで考えておきます。
たとえば、
- 商品についてもっと知ってほしい → 詳しい資料を案内する
- 具体的な検討につなげたい → 個別相談を案内する
- 関係を続けたい → 次回イベントや関連コンテンツを紹介する
次の行動が決まると、イベント中に何を伝え、どの情報を持ち帰ってもらうべきかも見えてきます。
企業向けセミナーで、「自社でも使えそう」と参加者が興味を持ったとしても、その後に案内がなければ、そこで終わってしまうかもしれません。
一方、「詳しい事例はこちら」「個別に相談したい方はこちら」と次の選択肢を示せば、関心が高いうちに行動へ進みやすくなります。
アンケートやフォローメールも、単なる事後作業ではありません。
イベントで生まれた興味や感情を、次の行動につなげるための仕掛けです。
まずは、「このイベントが終わったあと、参加者に次に何をしてほしい?」を一つ決めてみましょう。
3つを一本につなげると、イベントは「成果から逆算」できる
ここまで紹介した、
- 目的・ゴール
- 体験
- 行動・フォロー
3つを一本の流れとしてつなげることが重要です。
たとえば、「サービスへの関心を高め、問い合わせにつなげたい」セミナーなら、
目的・ゴール
サービスへの関心を高め、問い合わせにつなげたい
↓
体験
活用事例やデモを通して、「自社でも使えそう」と感じてもらう
↓
行動・フォロー
興味を持った人が、個別相談や問い合わせへ進めるようにすると設計できます。
こうすると、
「事例を紹介する」
「実際に体験できる時間をつくる」
「終了後すぐに相談できるようにする」
と、必要な企画が自然に見えてきます。
また、「有名な人を呼びたい」「華やかな演出を入れたい」といったアイデアが出たときにも、「それは目的の達成につながるか?」という基準で判断できます。
迷ったら、次の3つを順番に確認してみてください。
「何を実現したい?」
↓
「そのために、どう感じてもらいたい?」
↓
「その結果、何をしてもらいたい?」
目的から感情へ、感情から行動へ。
この3つがつながっていれば、企画、コンテンツ、演出、フォローまで一本の軸で考えられます。
これが、成果から逆算してイベントを設計するということです。
まずは3つの質問を書き出すところから
成果につながるイベントをつくるために、最初から完璧な企画を考える必要はありません。
まずは、次の3つを書き出してみてください。
「このイベントで、何を実現したい?」
「参加者に、どんな気持ちになってほしい?」
「イベント後、次に何をしてほしい?」
きれいな文章でなくても構いません。
この3つがつながれば、会場やコンテンツ、演出を考えるときにも、「これは目指す成果につながっているか?」という判断軸ができます。
大切なのは、「何をやろう?」から考えるのではなく、「何を実現したい?」から考えることです。
次のイベントを企画するときは、まずこの3つの質問から始めてみてください。
「開催する」から、「人が動く」イベントへ。
「何を目的にすればよいか整理できていない」
「参加者の心に残る企画にしたい」
「盛り上がるだけでなく、その先の成果につなげたい」
そんな企画の初期段階からでもご相談いただけます。
イベントネットでは、目的整理から企画・体験設計、制作、当日の運営まで、成果から逆算したイベントづくりを支援しています。
参加者の感情が動き、その先の行動につながるイベントを、一緒につくりませんか。